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昔、病院の待合室かどこかで、「こんな大人になったらいやだな」とか、「大人になったらこんな漫画を好んで読むんだろうか」とか考えながらパラパラと読んだ記憶のある漫画です。で、それ以降書店の本棚で見かけることはあっても読む機会はなく、買うほどでもなく(そもそも巻数が多く何巻あたりを買えばいいのか分からない)、忘れかけていたところこの本を発見。
作者である福谷氏は2000年に他界。この本はその作者の生き様そのものを本にまとめたような感じです。
今あらためて読んでみると、主人公の堀ヨシオがすごく身近に感じる。また驚いたのが、子供の頃は凄く嫌に思っていたこの作品独特の数々の下品なシーンが、実はウケ狙いで無理矢理入れたというよりもごく自然な形でストーリーの中に存在していた…。細かなシーンに至るまで下品だが特別な場面でなくそれが普通みたいな。
そう感じるのはそれだけ年を取ってしまったってことかも知れませんが…。やっぱりこれは大人になれば共感せずにはいられない、読みたくなる漫画なのです。
何となく大友克洋の初期の作品「A荘殺人事件」を思い出しました。当時はこんな感じの漫画、流行だったんでしょうか?